アナログレコード復活!

と少しですがメディアで騒がれてます。
確かに2〜3年前に比べたら「え、こんなものまで?」と目を疑いたくなるようなリリースがあります。
そしてわざわざこれを出すか?みたいなものまで。

アナログ好きとしてはレコードが復活してくれることは本当に嬉しいことです。
ただし今の状況は、他に思い立った戦略がないからアナログに便乗しようとする人たちが多い気がします。
本当にアナログが好きでリリースしたいとかアナログの音が好きだから出すとか、、、そういった気持ちではない気がします。

それでもリリースが増えることは良いことなのかもしれません。
ただしそれと引き換えに、海外のプレス工場がフル稼働になってしまい、キャパオーバー。
だから昨年あたりからプレスの質が非常に悪くなってきてます。
このアナログ需要の増加が、飽きられた後の急激な落ち込みにならないか心配です。
そんなにアナログ好きが急に増えず、ゆっくりと上昇、もしくは横ばいくらいでもこちらとしてはなくならないことだけで十分なんですけどね。

まあこれはアナログ生産に関わる人たちが、ある程度の保険を持って行動してくれれば良いだけかもしれませんが。
とにかく質を落としてしまったら、ブームで終わってしまうのにね。

アナログレコードが好きすぎてついついこんなこと思ってしまいます。
アナログ産業にお金がいくことは嬉しいことなんですけどね。


それよりも問題はCDというメディア。
こちらは暗い空気ばかりです。
もちろん音としてはアナログに適うはずがないと自分では思ってますが、それでもアルバムというアーティストの表現方法をフルに生かすメディアだということには違いないはず。
配信の雄叫びが聞こえ始めた昨今、配信にはない「物」としてのアート表現が出来る存在。
ただの音楽にとどまらず、アートにまで昇華できるかもしれない存在。

配信は物流のコストもかからない、エコ、音もCDに比べたら良い、表現時間は無限、聴きたいと思った瞬間に購入できる、、、等々利点をあげたらもうそれは沢山あります。

しかし音楽が持つ威厳はレコードやCDに比べたら薄い気がしますね。
レコードが必死に(というか今ありがたいことに)生き残っているのとは裏腹に、CDはもうその存在意義を失ってしまったのかもしれません。
一時期のMDと同じような存在になってしまうのかもしれません。

あるアーティストがもう時代はライブだという発言をしていました。
確かに究極ライブは素晴らしい表現方法だし、アーティストの真価を問われる場合もあります。

ではライブに足を運べない人はどうすればいい?
毎日ライブができるのか?
ライブができなければアーティストとは認められないのか?

まあ色々疑問が出てきます。
レコーディングにはレコーディングでしかできない技術、表現方法がありますからね。
そして何より聴きたいとき、聴きたい気分で、聴きたい場所でという自由さがなくなります。
だからライブだけに絞るのもどうかなと思います。


まあ結局配信にしてもライブにしても、それはそれで素晴らしいし、音楽というものを通して感動を伝えるということには代わりないので、自分も否定をしているわけではなく、あくまでも気になるところを問題提議しているだけです。
先にも書いたようにアナログが一番良い音というか伝わる音だと思いますが、アナログは奥が深いからやり方で200にもなれば30にもなります。
だから今のアナログプチブームにも疑問です。
急激に失われつつあるCDもかわいそう。
配信はまだまだ模索段階だし、ライブは非常に限定されるし。

音楽をアイドルのような消費物と考えれば、ビジネスのことだけ考えれば良いので、もうそこに感動とかは必要ありません。
しかしその人の人生をも左右するような問題提議や感動を与えることが音楽の素晴らしさであるし、自分もそれに救われたからこそ今があるのだと思い、自分でも行動してます。


色々否定的なことを書きましたが、とにかく今音楽の価値が低くなっていることに警鐘をならしてます。
音楽に限らず今は「無料」というキーワードが多いので、皆それが普通になってきているのかもしれません。
実はタダほど怖いものはないんですがね。
まあそこはその人の判断。でも判断できる人が一体何人いるかな?普通は周りに流されますよね。
だからこういった警鐘を鳴らす人が少なからずいて欲しいところです。
できればもっと影響力がある人。
自分はあくまでもラウドマイノリティの世界かもしれません。


結局何かを作るためにはそれなりの資金が必要。
それではお金がない人はものを作れなくなる?
そうなればお金のために物を作って、お金にこびたようなものしか世に出回らなくなる。
そして文化というものがそういったものに支配され、やがて良質なものは消えて行く、、、。
これは最悪のシナリオ。
お金のために作ったもののなかにも良いものもあるし、こんな最悪の状況からハングリーな良質なものが出てくることもありますが、言いたいのはバランス。
あまり極端にならないように。
今極端にならないように、自分が言えること、行動できることは。
音楽が、アートが好きで好きでたまらない自分、このまま音楽と共に生きていきたいですからね。


久々に吠えちゃいましたね。

calm