音楽の力

様々な進化に伴い、我ら音楽業界・産業も昔では想像もできなかった時代に突入している。

SpotifyやApple Musicなどの定額制の音楽ストリーミング形式もかなり居場所を作っているし、もうそれしかやってないみたいな人も増えてきているのは事実。
実際Calmの一部のアルバム(少しずつ増やしていく予定)もすでにSpotify、Apple Musicにはエントリーされています。
これはもう逆戻りできない便利なスタイルであり、良い部分もあれば悪い部分もある、いまだ進化の途中の音楽産業であります。

それでもなお、特に日本ではCDというモノを手に取り所有するという文化は残っています。
アナログに関しては、一つのファッションとして根付いています。

全て進化の途中というのもあり、これが一番というものはないように考えています。

しかしこの時代一番気になるのは、CMみたいな考え方でとにかく耳に残るキャッチーなものや、来年には古くさくなっているよいうなエッジ・最先端のみを重視した音楽がもてはやされるということ。
アルバムをじっくり聴くなんてのは置いてけぼりで、プレイリストという今や誰でも作れるお手軽フォームに皆満足している感じもします。

いや本当の満足なのか?
確かに便利。
しかし便利は一部の人間としての退化を含んでいます。
全ての人にではなく、何の疑いもなくな人に。

基本音楽は心を豊かなものにしてくれます。
だからお手軽が全く悪いわけでもないです。
全く聴かないよりは便利で聴ける方が良いに決まってます。
だから難しいんですよね。

今新しいアルバムを作っています。
いまだにアルバムです。
もちろんアナログも作っています。
いまだにアナログです。

今はコンピューター1台で音楽作れる時代に、いまだにアナログシンセや外部機材を使ってます。
コンピューター+アルファ的な感じですが、とにかく時間がかかります。
基本実時間です。
音作っている人には意味がわかるかな。
悩みます。
1アルバムをしっかり作るのか、同じ時間で現代の便利な機能だけで2アルバム作るのか。
どちらが正解なのか?
自分の音楽が伝わる方法であればどちらでもいいのかもしれません。
ただ自分の性格上、一度知ってしまったより良い方法を、例え時間がかかったとしてもやらなければ手抜きだと感じてしまいます。
手抜きと思いながら作ったものに魂が乗るでしょうか?

キャッチーやエッジーな音楽はビジネス視点が多い気がします。
売れてなんぼ。
そうなんですよね。
趣味でなければ売れなければいけない。
今自分の周りにも、そして世界にも別の仕事を持っていて、趣味の延長で音楽を作る人が多くなっています。
彼らは売れることを意識せず、自分の好きなものを作り続けます。
これもピュアな音楽愛がなければやれないこと。
大好きなPepe Californiaだって3人とも普通に仕事してます。
彼らのストレスない音楽が大好きです。

そんな世の中ですが、自分はいまだ音楽産業でサバイブしています。
言い訳はできません。

皆さんのもとに届く音楽に、作者の背景が一番に出てきてはいけない。
まずはピュアに音楽ファースト。
そして気になった人がその奥を探せばいいことかもしれません。
こうやって書く文章を真っ先に届けてはいけない。

まあ音楽バカがうだうだ言ってる範囲で十分です。

音楽に留まらず、時代は大きな波のようなもの。
そして季節のようなもの。
ビジネス的に上手くいかない時代ははキャッチーなものやエッジーなものが注目されますが、その反動で必ず違ったものが出現してきます。
簡単お手軽なものにはそれなりのリスクがあり、そのリスクが嫌な人は別のものを探す。
人間はロボットではなく、それぞれがそれぞれの趣味趣向を持った生き物。
ときに周りに流されたり、ビジネス戦略にはまったりしますが、必ず気づくときがくると信じています。

逆境は進化の跳躍台とは良く言ったものですね。

歳は取りましたが、中学時代のパンクな精神は常に失わないように今後もブレずに前進します。
ときには進まなかったり後退することもあるでしょう。
しかしそれは前進する為の跳躍台だと思って、急がば回れ。


今年はサンセットを楽しみ、ラウンジやチルに新しい息吹を与え、パーティーでダンスして、ポップな音楽を作り、少しエッジーな音楽や自己満足の世界に浸り、何か役に立つ音楽を作り続けます。


久々長文失礼しました。


2018.2.2.(fri)
Calm