AETのスパイクベース

かなり遅くなりましたが、63号、64号と連続してオーディオベーシック誌に付録として付いているオーディオ機器用のスパイクベースが凄いことになってます。
以前から仲良くさせてもらっているB級グルメツアー仲間でもあるAETの最新スパイクベースが3個付いてます。
以前から試聴はさせてもらっていたのですが、やっと時間が出来て常駐させることができました。

家ではスピーカーベースとして8個、プリアンプのスタンドとして4個使用してます。
なので4冊購入しました。
合計8千円しましたが、通常上質なベースを買おうとしたら3個で1万円以上というのはザラですから、とても安い買い物です。

どんだけ安い買い物だったかというのは結局使ってもらわないとわからないと思いますが、個人的な感想というのをレポートしたいと思います。

まずは触った質感や重さですが、これはAET社長小原さんが激押ししていた重さと、これまでに触ったことのない質感、そしてベース同士をたたきあったときの音の感色の独特な感じがビックリ。
特に音は今までに聴いたことがない質感の音がします。
鉄でもない、陶器でもない、プラスティックでもない、、、とても不思議です。
正確には金属系なのですが、あの冷たい質感や音が全くしないのです。
それが小原さんの凄いところですかね!
結局ルックスや材質で結構音が決まったりしますからね。

さてまずはプリアンプのベースとして。
これはさすがに家では重厚なオーディオラックを使ってますので、そんなに変化はないだろうと思いましたが、家で使用しているCello Encoreがいつも以上に上質に、そして繊細に音を奏でます。
たった1〜2センチ持ち上げただけなんですけどね。
Cello Encoreには専用のウッドケースが付属しているのですが、ウッドケースを外してこのベースを敷くのが今のところ好みの音を出してくれます。
音のブレがなくなった感じです。
なので今まで以上にクリアで美しい音を奏でてくれます。

さあ一番使いたかったスピーカーベースとしてです。
これはさすがにビックリしました。
今まで使っていたベースが何だったんだろうというぐらい音にスピード感が産まれ、そして音のレンジがとても広くなりました。
高域ははるか上へと伸び、低域は今まで以上にどっしりと、更にブレずに迫力の低音を響かせてくれます。
以前のベースのセッティングのままでは音が凄過ぎるので、スピーカーの角度や壁からの位置をセッティングし直してもう一度試聴。
予想以上のスピード感にビックリです。
高域のクリアさと美しさは今まで以上というのがどの位置でもはっきりとわかったのですが、低域はスピード感が増した分、少しだけ壁に近づけてみました。
と言ってもわずか1センチ程度ですが。
高域も低域もスピード感が増していたので、特に低域の成分というのは元々が少し高域よりもスピードが遅いので、それが解消された分、壁からの反射音が今までより少し遅れて聴こえたため、ちょっと低域がダブついて聴こえましたが、少し壁に近づけたので反射音とスピーカーから出る直接音のスピード感がフラットになり、今まで以上の重厚な、かつブレがない低域になりました。

これはさすがAETマジックとしか言いようがないですね。

皆さんも、特にスピーカーベースとして使用してみてはいかがでしょうか?
一番分かりやすいかもしれません。

音というのは文章にしにくいし、音楽以上に音そのものについては聴いてもらったり実験してもらったりするしかないのですが、このスパイクベースはオカルト的と思われがちなオーディオアクセサリーに一大センセーショナルを巻き起こすかもしれませんね。
それが雑誌の付録とは、、、AETという会社の凄さですね!


そんなAETの社長小原さんは天才肌の職人というか、とてもユニークな人です。

近々AETのその他商品の、いやAETそのもののレポートをしたいと思ってます。
オーディオ理論攻めすぎる他者とは違い、とにかくとても音楽的なAETの商品。
家の電源ケーブルや諸々の部分をAETの商品がしめています。
この素晴らしいメーカーのレポートは必ず皆さんがもっと音楽を好きになる手助けをしてくれると信じてますので、是非近々やりたいと思います。

mp3やパソコンなどで手軽に音楽も良いですが、たまには色んな部分に手を加えて、そしてあーでもないこーでもないを繰り返して自分の音を作る楽しさも良いものですよ!

それではAETレポートをお待ちください!


AET

オーディオベーシック
63号と64号に紹介したAETのスパイクベースが付録として付いてきます。


Oasis@Bar Music

DJという言葉に、ときと場合によるけれど、最近違和感を感じるときがある。
その代表例が今日のOasis@Bar Musicだ。

元々ディスクジョッキーというラジオ番組の進行と選曲をおこなったりする人の役職をそう呼ぶようになったので、基本的な意味というのは選曲〜進行ということなんだろうけど、今ではDJは悪の現況と認知されたり、地下空間でストロボやスモーク等を多様しながら、ときにはクラウドを熱狂させ、ときにはスクラッチや絶妙なミックスを施しながら一晩をナビゲートする仕事というレッテルが貼られ、何故か一つの方向性だけをDJと安易に呼ぶようになっている。

確かにその一面もあるのは分かっている。
自分もLoopでのB4Eやゲストでプレイするダンスミュージックパーティーのときにはそういった行為をやっているので、DJという言葉を否定しているわけではない。

ただ今日のOasis@Bar Musicや一部のラウンジパーティーのときは、出来る限り曲の頭からラストまでプレイし、ミックス等を必要としない選曲と流れを作るよう心がけているし、自由気ままにプレイしているので、どうしてもその場合はDJという言葉を使ってしまうと、自分としてもDJという一般認知された行為とは違った気持ちになっているので、毎回皆さんにパーティーの概要を伝えるときにDJという言葉を使うこと自体に違和感を感じている。

まあ自分のパーティー全てに言えることだけれど、(ここではDJという言葉を使うけれど)DJというのはあくまでもパーティーの一部でしかなく、箱のスタッフ、音響、ライティング、クラウド、ドリンク、そして楽しい会話全てが音楽を中心としてパーティーの終わりまで続くのが理想だと考えている。
だからDJを観に行くという行為ではなく、音楽を楽しみに行くという姿勢が大切だ。
特に自分はたいそうなプレイやスクラッチ、ミックス等を見せるスタイルではないし、顔を売りにする美形のDJでもないので、あくまでも裏方に徹する姿勢というのが好きだ。
ダンスミュージックのパーティーであれば、音楽に反応して気持ちよく踊ってもらうのが一番だし、ラウンジであれば座って心地よく音楽を聴きながら物思いにふけったり、友達と会話したり、お酒や食事を楽しんだりしてもらうのが一番だ。
特にラウンジパーティーのときはDJは見えなくても良いかもしれないと考えているし、ラウンジパーティーで店の雰囲気も考えずに自分中心に盛り上がり過ぎてもちょっとどうしていいのか困ることがある。

個人的にはプレイ中に話しかけられるのも苦手だ。
リラックスしてプレイしているように見えるかもしれないけど、実は結構集中して選曲/プレイをしているので、少しでもその集中力が途切れてしまうような出来事が起こると、その一日のパーティー/プレイが台無しになることも可能性としてある。

まあまだまだ甘い自分がいるのかもしれない。
もちろんプレイしている曲を聞かれることは悪い思いはしない。
自分が信じてかけた曲を気に入ってくれたからなんだろうと嬉しくなるから。
でも話しかけるタイミングは難しいですよね!
自分がクラブ等に遊びに行くようになった20歳前くらいから、常にそういったタイミングというのは難しい。
今ではiPhoneなどで即座にその曲が分かったりするけれども、昔は一晩楽しんだあと、最後にDJにあのときのあの曲はなんですか?と一晩で印象に残った2〜3曲を聞きにいったものだ。
そして次の日に探しに行く、、、それが日常であったし、だからこそ心に残ったその曲を手に入れた喜び、感動が、最終的に自分の肥やしとなったものだ。

まあ話しかける云々はその人の生き方でもあるので、押し付ける気はない。
タイミングさえ合えば喜んで話もします。
これもパーティーの一部だろうし。
ただラウンジパーティーのときのそれぞれの楽しみ方は考えてもらった方がいいですね!
ダンスするなとは言いません。それは自由です。
騒ぐなとも言いません。それも自由ですが、自己中心的になりすぎず、きちんと周りを見回して、そして選曲者の集中力をそがないようにが希望です。

あくまでも自分のことですが、集中して乗せてもらえばプレイ自体も良くなっていきますから。
それはB4E等のダンスミュージックパーティーでも同じことです。
結局乗せられ上手なところがあるんでしょうね!
ときには厳しい意見も必要だし、ときには上手く乗せるのも手。

そういった意味も含めて、DJ(セレクター)はあくまでもパーティーの一部、パーティーはトータル。皆で作り上げるものだと考えてます。
全てに当てはまるわけではないですが、基本概念としてはそんな感じでやってます。


でかなり脱線しましたが、DJに変わる良い言葉を探しています。
LoftのDavid Mancusoは常にYour Musical Hostという言葉を使ってます。
確かにです!
Loftはやはり色んな意味でパーティーの究極の姿だと思ってます。
音楽、人、ライティング、デコレーション、会話、全てが徹底しています。
こんな素晴らしいお手本があることに感謝します。

脱線しまくりですが、そんな思いを常に込めながらのOasis@Bar Music。
音楽だけに言葉でパーティーの内容を説明するのが難しいです。
トラックリストを公開したり、配信するという現代的な手法もあると思いますが、それはあくまでもバーチャルでしかありません。
パーティーは現場のみに存在するものです。

Oasis@Bar Musicでは、本当に音楽好きな主人中村君の大きな音楽愛に包まれながら、本当に今自分が家で聴いてるような音楽だったり、注目している音楽だったり、大好きな音楽だったりを、あらゆる角度からプレイしています。
そんな自由な空気感を作れるのもBar Musicあってのことだと思います。
Jazz喫茶やロックバー、また普通のカフェなんかでのBGMとも全く違います。

その違いはどこにあるのか?
答えは来てくれた人たちにしか分かりません。

19時〜朝4時過ぎまでと、平日にしてはかなりロングタイムなプレイですが、おかげで終電までのひとときを楽しむのもありだし、時間がある人はゆっくりしていくのも可能なスペースです。

今晩も自由気ままにプレイしてますので、是非一度遊びに来てください!
毎月第1水曜日開催です!