0

我々が考えていること

昨日ベースの杉本さんが我が家にやってきた。
渡すものがあったのと、参加してもらった曲の途中経過を聞いてもらうためだったけど、杉本さんと話をしているとついつい真剣な音楽談義へと進んでいく。
勿論どうしようもないくだらない話とかもするけど、この人のパワーとバイタリティーというものには頭が下がる。
とにかく話好きでよく喋るから、ツアー中なんかは「杉本さんの隣は嫌だ」なんて冗談を言われるほどである。
毎回色んな話をするのだが、昨日は自然と音楽と作る人たちの話へ。
アングラやサブカルを演出してカルト的な人気はあるけど、音楽にはまったくその人という実態がない話や、リハを真剣にやらず、本番でも上手く歌えないジャズボーカリストだと主張する人の話、音を聞かずにマニュアル通りにマイクを立てていくエンジニアの話、昔の音をだそうにも、今は優秀な機械を調整するエンジニアがいないという話などなど、、、書けばきりがない。
テクニックや理論など、申し分ないほどの実力がある人であるにもかかわらず、音楽という中身を非常に大切にする人。
「出てくる音(音楽)には罪は無い。だからこそ誠実にプレイするんだ。」
「誰がやっているとか、有名な人がいるとか、流行っているものだとか、そういったことは関係ない。自分がプレイしたいかどうかだ。」

などなど沢山の名言を残して、夜中3時半ぐらいに次の予定へ怒濤のように去っていきました。
時間あればもっと話したかったですね。
これぐらい音楽に対して真面目なミュージシャン、プロデューサー、エンジニア、ディレクター、雑誌などのメディア、、、沢山いれば楽しいだろうな。
真面目なものほど華がないから取り上げにくいもんなぁ。
皆さん気をつけて!着飾ること、カルト的に見せることが上手な人たちが多いことを。その中に、その人という実体はありますか?
音楽というピュアな存在を、マネーゲームの道具としてだけ扱っている人たちが多くないですか?
その中にもう少し音楽への愛を注入してください。その上でお金を回してください。

自分が今会わなければいけない人には必然的に会うし、話をしなければいけない人とは話をするし、一緒に何かをやらなければいけない人とは一緒に何かをやるし。
それと同じで、今聴くべき音楽とは必ず出会うし、それが一生ものであれば一生近くに存在する。
周りの評価とか今いけてるとか、そういった観点ではなく、出会うべきものには必ず出会うはず。
それを信じて!


本日の一品

A Tribute to Joni Mitchell (Nonesuch)
joniこの世に溢れる女性シンガーソングライターの中で、最も好きだと断言できる人。
勿論キャロル・キングのような人たちも好きだけれども、誰か一人を選べというならこのジョニ・ミッチェルになるだろう。
彼女こそ強烈な実体が存在し、その上にいつも時代にあった、また自分のそのときのお気に入りを上手に着こなす人だ。
だから何をやろうと彼女の音楽。
そんな彼女の曲だからこそ、こういったカバーアルバムでも存在感を発揮する。
あの強烈な個性のビョークなどが参加しているが、やっぱりジョニの音。
その中でも飛び抜けて良かったのはやはりプリンス。彼は天才。
そして彼女の全てを知り尽くしている旧友、ジェームス・テイラーは凄く良かった。

calm

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です