プチアナログブームを喜ぶべきか?

世の中ちょっとしたアナログ需要があることが色々報道されてます。
確かに新譜のリリースも増えましたし、中古盤の供給・売り上げも伸びてるかのようですね。

しかしこれを喜ぶべきか。
あのレコードこのレコード、一昔前のアナログブームからやっとこれが相場だよなって落ち着いていた矢先、またこれそんなに高かったっけ?的な値段がついてきてます。
新譜も一時の工場閉鎖の余波で、入荷は遅れるは値段は上がるわで、、、とても喜ぶべきことだけではなさそうです。

まあ時代は進み、昔のアナログブームのときには注目されなかった盤やアーティストが注目されるのは非常に良いことで、再発見という意味ではとても重要な流れだとは思います。
それに昔は店頭等に並ぶことなかったレア盤を見かけたり、海外のサイトで見つけることができたり(とても手に負える値段じゃないけどね!)

じゃあ何故スッキリしないのかなぁ。
こないだまで500円で売ってたものが今見当たらない(数年前には恐らく供給過多で捨てられてしまったのに今注目されているから?)、これが再評価されているのなら基本アイテムがもっと注目されるべき(とにかく新しいもの、ファーストディスカバリー、海外の同行に相変わらず流され過ぎ)、と色んな疑問が出てくるからなんだろうなぁ。

アナログなしでは生きていけない自分にとって、世にアナログ盤が増えてくれることは嬉しいことだけど、アナログの本当の良さの理解をして欲しい。
そして単にブームではなくどうせなら一生ものとして大切にして欲しいものです。

とりあえず今はレコード屋さんに行くことが嬉しいと手放しで言えない自分がいることは確かです。

calm