アルバムという形式

今Stingの”If on a Winter’s Night…”というアルバムを聴いています。
彼が大好きな冬をテーマにしたアルバム。

Sting “If on A Winter’s Night…” (Deutsche Grammophon)
20111109_sting

今や時代はスマホで100万ダウンロードなんていう時代。
大昔で言うところのジュークボックスが個人で所有出来る、そんな時代なのかもしれません。

そしてそれに拍車をかけたのがDJという文化。
シングル曲だけにとどまらず、数々の素晴らしい曲達を世に紹介してきました。

両方とも素晴らしい文化だと思います。
特にDJという行為は素晴らしいと思わなければ自己否定をしながらやってることになりますからね。


でも今の、こんな時代だからこそアルバムというフォーマットで音楽を聴いてもらいたい。
いつもなら音圧やバージョン違いやら何やら色々な理由で、そう音的な部分で12インチを最優先で聴いてしまうことが多いですが、音楽をそれだけにしてしまうのはとてももったいない。
リズム、メロディー、コード、歌詞等が乗り、素晴らしい1曲ができあがり、それをその音楽にあった最高の音質や鳴りでパーケージし、本人が伝えたかった音に近い良質な音で聴くという音楽の基本の部分がありますが、アルバムというフォーマットも音楽の一部だと思います。
ライブに近い感じでしょうか?

もちろんアルバムだから全て良いという訳ではないです。
シングル曲だけを集めたりベスト盤的な解釈もありますが、そのアルバムの離陸から着陸までが、そう、1曲も、1フレーズも欠けたら成立することがないであろう完璧な作りと流れ。
それがコンセプチュアルにつながった、例えばPikn Floydの'”Dark Side of the Moon”のようなアルバムの素晴らしさもそうだけど、Joni Mitichellの”Blue” のようなつながってはいないけれど最後まで素晴らしく、全てが完璧に(ある意味そのときの気持ちを叩き付けただけの感情的で完璧ではないアルバムかもしれないけど)流れる時間。


現代はスピードの時代、そしてコンパクトに全てを所有出来る時代、常に誰かとつながれる時代、たった20年前には想像も出来なかった時代かもしれない。
2001年宇宙の旅までとはいかないけれど、それでも飛躍的な進歩で便利な生活が送れる世の中になってきているかもしれない。

自分ももちろんその恩恵にあずかっているし、それを活用していかなければいけないと思ってます。

でも今でも忘れてはいけないと思ってます。
自分は音楽を世に広める人。
ならばその全てを伝えていきたい。
自分が感動したものを、その感動と同じような体験を皆にしてもらいたい。

一時期スローライフという言葉が流行ったけれど、アルバムを聴くというのはスローライフに例えれるかもしれません。

現在その”アルバム”という形で音楽の素晴らしさを伝えることが出来る人、アルバムが少なくなってきています。
それは売れるとか売れないとかではなく、10年後も20年後も素晴らしいアルバム。
でも心配なく。この数十年の間にそんな素晴らしいアルバムが沢山あるはず。
きっと起きている時間全て音楽を聴いたとしても全てを聴くことはできないかもしれない。
それくら沢山あるので、あとは自分がそこにスイッチを入れるかどうかだと思います。


今日はいつものコピーが駄目だとか違法ダウンロードのこととかは書きません。

本当の音楽が世に広がり、そして皆さんの心と生活を豊かにする潤滑油になってもらえれば最高です。


自分は常にそれを最終目標に、そしてそれを達成する為に小さいことからこつこつとやってるつもりです。

まだまだ足りないですね。


昨日ポジティブなパワーをもらいました。


前向きにまずは前進です。

嫌なことも沢山ありますが、とにかく今は前進あるのみです。


しつこいようですが、常にこんなことを徒然なるままに書かせてもらいます。
同じこと何度も書くかもしれませんが、そこはご愛嬌ということで。


それでは今日も皆さんの良き日になるように。

まずはアルバム完成を目指します!

calm