スピーカー無事帰還!

震災の影響で部品の調達が危ぶまれ、もしかしたら3ヶ月待ちとも言われていたスピーカーの修理ですが、無事完治して帰ってきました。

これでやっとレコードが聴けます。
ホント嬉しいです。

レコードが聴けない毎日は最初は新鮮でしたが、それも3日ほどでストレスに。
この間の選曲は全て脳内選曲だったので結構苦労しましたが、それでもある意味良いプレイができましたね。

ってことでやっと帰ってきました。
まだ新品に交換したばかりなのでエイジングが数十時間ほど必要です。
おまけにSMEのアームの内部配線を銀線に、フォノケーブルをオリジナルから現代の物へと交換までしたので、2重のエイジングです。

丁寧にセッティング(これが一番大切!)したあとに音だし。
始めは新品特有のざらついた音だったんですが、1曲の後半ぐらいからいきなり音が変化し始めました。
さっきまであんなにザラザラして低音も居場所が悪い感じだったんですが、面白いくらいに急激に整い始めました。
既に今まで以上の音です。
更にクリアでスピード感があり、定位もしっかりとしてます。
クラシックなどは楽器感がもの凄く出てます。

さあこれであと20〜30時間程すると交換した部品の音に仕上がっていくと思います。

来週には八王子シェルターが販売開始する電源アイソレーションタップも届くので、より解像度が増すと思います。

このアイソレーションは非常に大切。
みなさんもレコードのポジションにしたあとレコードをプレイしない状態(アームがアームレストに乗った待機状態)でアンプのボリュームをマックスにしてみてください。
何かブーというハムノイズみたいなのが聞こえてきたりしませんか?
そういった場合はミキサー、タンテ、アンプ以外の電気機材をコンセントから抜いてみてください。
その状態でハムノイズがなくなれば、他の機材(特にCDプレーヤー等。もしくは他の電機製品)が電気的ノイズをまき散らしているということです。
こういった機材や電機製品の電源の取り口を別のところからするというやり方もありますが、それでもノイズが出る場合はアイソレーション電源、もしくはタップにミキサーやタンテ等をつなぎかえると良いと思います。

ボリューム全開にしたときに聞こえていたハムノイズ等は小さい音では聞こえないかもしれませんが、それが音の透明度を悪くしています。
決して良い機材、高価な機材を使わなくても大丈夫です。
今ある機材でもそういった小さなところを気にかけていくと音のスピード感や透明感などが劇的に良くなり、音楽本来の素晴らしさが伝わってくると思います。
これはアナログに限ったことではありません。

よくUREIのミキサーを使っている人で、EQやパンをバイパスすると音が良くなるなんて言って、そこだけやって他の部分に気をかけてない人が大勢います。
確かに良くなるんですが、それは他の部分に気をかけ、音の解像度を上げたあとでないとEQなどを外した音の違いがわかりにくいと思います。

自分もまだ勉強中の身であり、あまり偉そうなことは言えませんが、高価な機材や世にはびこる都市伝説的になりつつある噂などは必要ありません。
今ある機材のポテンシャルを最上限に発揮できるように細かなところに配慮すれば、もの凄い位置にまで音が高められます。
アナログに限らず、例えばブースは揺れないようにするとか、アンプの振動を押さえるとか、ケーブルを奇麗に配置するとか、他の電機製品の干渉を避けるとか、、、挙げるときりがないですが、ホント小さなことの積み重ねで大きく変わるということが最近やっと分かってきました。
お金をかけなくても良いのです。

勿論そこがしっかりしてきたら少しずつ自分の気に入った良い機材に交換していけば良いのです。
とりあえず現時点で自分が言えることはそんなとこかな。

mp3の手軽さも良いですが、たまには元音の、アーティストが伝えたかった本当の音というのを体験してみてはいかがですか?
ちょっとした手間ひまはかかりますが、それ以上の感動を味わうことができますよ!

きっと今の音楽シーンに足りないものの一つはそこじゃないかな?
家にしてもクラブや音楽が流れる場所にしても全てこういったことに気をかけてくれれれば、音楽が持つ、まだ皆が体験してない本当の凄さ、パワーを受け取ることができるはずです。

修行中と言いながら結構書きましたね。
今度はシェルター特製タップが届いたらまたレポートします。

興味を持った人は是非世に出てるオーディオ基礎ガイド本等を参考にしてみてください。
勿論全てが正しい訳ではないだろうし、自分のシステムややりたい方向性に合ってる訳ではないですが、それでも基礎は大切ですからね。

それでは今後の動向を楽しみに!

calm