富士登山ビジュアル付き解説

遅くなりましたが富士山頂上までの道のりをビジュアル付きで。
山頂に近づくにつれ写真が少なくなっていくのは、その過酷さの証です。
下りになってからは疲れと足の痛みで極端に写真が減ります。(今回は掲載してませんが)

ということでプチ解説と共にお楽しみください。



まずは須走口登山道スタート。
2000メートルとなってますが、正確には2000メートル弱です。
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登り始めはこんな感じ。
2000メートルというかなり高度だけど、まだまだ普通の山の景色ですね。
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山の天気は変わりやすいと言いますが、いきなりこんな中を歩いたりします。
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山登りには、特に整備されてないような山道には、こういったマウンテンギアは必需品。
The North Faceさんには大変お世話になりました。
提供してもらったこのストック、疲れ軽減サポーター、ヒートテック的なシャツ、それにレインウェアは非常に役にたちました。
ありがとうございます!
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だんだん高い木もなくなってきて、高山植物がちらほらと。
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ふと振り返って下を見ると雲海が。
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今年はまだこんな雪道を通過していかなくてはいけませんでした。
それにしてもちゃんと雪かきをして道を作ってくださった作業員の方々には感謝です。
こんな空気の薄い中作業していただき、本当にご苦労様と言いたいです。
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夕方には晴れのときにしか見られない裏メニュー、影富士。
今回はラッキーにも見れました。
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高山にもこんな可愛い花がさいてました。
桜のような花びらですね。
疲れた身体、いや心を癒してくれました。
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今回お世話になった山小屋「大陽館」。
宿泊場所はいかにも山小屋という雑魚寝&かなりカビ臭い感じでしたが、夕飯のご飯と豚汁が食べ放題だったのが、疲れきった身体にはプラスでした。
3時間ほどしか寝れなかったけど、体力がかなり復活しました。
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大陽館から見た星空。
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そしてだんだん空が明るくなってきて、新しい朝を迎えようとしてます。
こういった景色は一体何度みたことだろうか。
しかしこんな高いところから見れるのはそうそうないだろう。
ある意味とても感動的でした。
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そして少し上へ登りご来光ポイントを探す。
どこも良い、どこもいまいちという場所選びで、あっという間にご来光が。
なるべくゆっくり出来る場所を探してその瞬間を待つ。
そしていよいよ今回の登山のメインイベント、ご来光です!
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ご来光を見た後はサプライズ。
チャヨ、ゆうたろう、たまちゃんの手によるプレ誕生日ケーキでお祝いです。
ただでさえ持ち物は軽くしたほうが良いのに、こんな重いケーキを運んで来てくれて、ホント感謝感激です。
この時期に登ったのも記念にだったらしい。
涙をぐっとこらえました。
本当にありがとう!
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この後山頂までの登山には個人的には後ろ向きでした。
ゆうたろうも高山病でかなりのダウン。
しかし皆登るということで、頑張って山頂を目指します。
山はこんな角度。
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やっと7.5合目。
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上を見上げるとこんな感じ。
あと高さで500メートル近くあります。(ちなみに東京タワーの高さが330メートル)
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その位置から下を見るとこんな感じ。
かなり上に来ましたね。
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須走口8合目。
こんな感じです。
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そこからはこういった道をジグザグと登ります。
まっすぐには急角度すぎて登れないので、代わりにジグザグと長い距離を登ります。
このあたりに来ると本当に空気が薄くて、5メートルほど進むと息切れで休憩なんてのもザラ。

我々が登ったのは高さで言うと1700メートル弱ぐらい。
しかし普通のスタート地点が0メートルぐらいで、高さが1700メートルの山を登るのとは訳が違う。
2000メートルから3700メートル弱ぐらいまで。
これは体力と同時に酸素力も減っていきます。

普段は気にしたこともない、見えたり匂いがしたりしない、存在感薄い酸素が、我々にどれだけ必要なのか、大切なのかを思い知らされます。
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やっと8.5合目。
ここからがラストスパート。
8合目辺りから、別ルートの人たちが増え始め、以外に歩きにくくなります。
これピーク時のときは人多くて休憩すらろくに出来ないだろうな。

雪が残っていて登山しにくいという富士山情報によって、登山をキャンセルした人多かったんだろうな。
とにかく今回は人が少なかった。
情報を知らなかったり、予定を変更できなかった外国人や、自衛隊の人たち、そして登山遠足?みたいな中学生ばっかりでした。
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そしていよいよゴール間近。
この鳥居をくぐって階段を登ると、そこは須走口山頂です。
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須走口山頂は約3660メートル。
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山頂から見下ろすとこんな景色。
ここまで何もないと、やはり自然を楽しむというよりは、日本で一番高い山に登るということがメインになりますね。
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こんな感じで雪が積もっていたので、火口のお鉢周りはできませんでした。
山頂はとにかく寒かった!
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一体どこにいるのか分からなくなるような世界も広がってました。
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皆揃ったところで記念撮影。
よく富士山頂で写真を撮ると、皆仙人みたく写るといいますが、意外に普通に写ってますね。
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20パーセントの達成感と、30パーセントの疲れ、30パーセントの寒さと、これから下るのかという不安が10パーセント。
最後の10パーセントは富士山の凄さに完敗。

何度も心折れそうになるぐらい過酷な登山でしたが、やりとげるというのはやっぱり凄いですね。
何故登るのか?そこに山があるからだ!
そんな台詞を思い浮かべながらの登山。

この登山に何か意味があるのだろうか?
いやそもそも意味が必要なのだろうか?
まるで人生のような自問自答。
しかし確実に我々は一回りも二回りも大きくなったことだろう。
これからの人生に大きなMilestoneを残したはず。

これからのCalmという生き方、深川清隆としての生き方がどうなっていくのか。
これは神のみぞ知るだろうけど、ここで確実に何かプラスされたことは事実。

さあ時はあっという間に流れるから、我々も少しずつでもいいから進んでいこう。
Ain’t No Mountain High Enough.
まさにこの言葉が心に染みる登山でした。

calm